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【ひとりディズニー】田舎の20代男がブルートレインでインパした30年以上も前の話

setoguru
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ディズニー大好きな「せとぐる」です。

初めてディズニーランドに行ったのは、高校の修学旅行でした。

そのころはまだ、ディズニー大好きというほどでもなく、目新しさに興味があったのだと思います。

それから数年後、給料をもらう身分になった私は、初めて自分の意思でディズニーランドに行くことを決意したのですが、今で言う「ひとりディズニー」だったんです。

平成の初頭、田舎の青年がたった一人でディズニーランドに行くことにした様子を、恥ずかしげもなくシェアします。

せとぐる
せとぐる

笑ってやってください

これは

  • ポケベル全盛期
  • インターネット接続サービスがまだない
  • ウィンドウズ95誕生前

の1990年に起こったお話です。

ひとりディズニーのきっかけは夜行高速バス

盆が過ぎても仕事帰りの道路は、まだまだ熱気を帯びていました。

翌日から数日休みなのにこれといった予定もなく、バイクに跨ったまま赤信号を待っていたのです。

「東京ディズニーランド」

対向する高速バスの電光掲示板には、はっきりと文字が浮かんでいます。

せとぐる
せとぐる

そうか あれに乗ったらディズニーランド行けるんや

青信号になりバイクを進めると、その高速バスは反対方向に走って行きました。

誰が乗っているのかも知らないバスが「夢の国」を目指している様子を、バックミラー越しに眺めたのです。

居ても立ってもいられず策を練る

コンビニで夕飯を買って帰宅しても、さっきのバスのことが気になってしょうがありません。

せとぐる
せとぐる

今から間に合わんかな?

どう考えても無理なことを、20歳そこそこの青年は真剣に考えるものです。

毎月のように買っていた情報誌

『タウン情報まつやま』

を開き、バスの時刻表を探しましたが、もう間に合うバスはありません。

あきらめて本を閉じようとしたとき、JRの時刻表が目に入ったのです。

せとぐる
せとぐる

寝台って乗れんのかな?

松山から東京に行く寝台特急はありませんが、岡山まで出れば九州と東京を結ぶ寝台特急に乗れそうなことが分りました。

その晩どうやってお金を用意したのか覚えていませんが、あっという間に松山駅までバイクで行き、気がつけば東京行きの往復特急券を買っていました。

初めて寝台特急に乗ってみた

この写真は実際のものではありません

松山を出たのが21時ころで、岡山での乗り換えが日付の変わった0:19でした。

寝台特急は「あさかぜ」の2号車でB寝台です。

すでに車内が静まり返っていて、私は2段ベッドの上側に体をすべり込ませました。

ガタンゴトンと心地の良い音と振動で、アッという間に眠りにつきました。

そのかわり翌朝は早く目覚め、自分のしていることが夢なのか現実なのかわからなくなりそうな、不思議な感覚に酔っていました。

東京駅の乗り換えはけっこう歩く

この写真は実際のものではありません

東京駅に到着しました。

ディズニーランドには京葉線に乗り換えると行けるようです。

東京駅で京葉線に乗り換えようとしましたが、これが結構大変でした。

地下通路を案内の通り京葉線のホームを目指して歩きますが、一向に着きません。

せとぐる
せとぐる

間違えたんかな?

田舎者の青年は心配になります。

結局10分以上も歩いてようやく東京駅の京葉線ホームにたどり着きました。

ホントにディズニーランドに来たけど どうしよう

舞浜の駅を降りてみんなが歩く方向に自然と足が向きます。

そこには確かにディズニーランドのエントランスがありました。

せとぐる
せとぐる

ホントに来たけど一人やし どうしよう

ここまできて少しおじけづいたのです。

しかし、とりあえず入らないことには何も始めりません。

どうせ誰も知らないんだから、開き直ることにしました。

ウェスタンリバー鉄道に乗れば怖いものがなくなった

人生2度目のインパークですが、初めて入ったのは数年前の修学旅行だったので、景色が全く違って見えました。

  • こんなにカラフルだったんだ
  • こんなに音が聞こえてたんだ

知り合いが一人もいない夢の国で、私は目をキラキラさせながら歩いていました。

せとぐる
せとぐる

ただ歩いててもしょうがないな

アトラクションに入りたいけど、一人なのでなかなか勇気が湧きません。

せとぐる
せとぐる

そうだ 蒸気機関車に乗ろう

私はウェスタンリバー鉄道に乗りました。

前も後ろも全く知らない人たちと列を作り、右へ左へ歩いているうちに羞恥心はすっかりなくなっていました。

ウェスタンリバー鉄道から見たインデアンの村

田舎の青年が寝台特急でやってきて楽しんでいるなんて、誰も気が付いてないし誰も気にしていません。

ここはまさに夢の国だったんです。

『写ルンです』が大活躍

この時期流行したのがレンズ付きフィルム「写ルンです」。

「使い捨てカメラ」などと呼ばれてましたね。

私も一つ購入し、さっそくあちこち撮影してみます。

もちろん今のようなデジカメではなく、フィルムカメラなので一枚一枚貴重です。

サングラスは後書きしています

いきおいにまかせて『ビッグサンダーマウンテン』にも

人は開き直ると強いんです。

勢いに任せて『ビッグサンダーマウンテン』に乗ることにしました。

開業当時にはまだできていなかったアトラクションで、噂には聞いていましたが実際に見たのはこの日が初めてです。

アメリカ西部のゴールドラッシュを思わせる景色でしたね。

蒸気機関車のようなジェットコースターが、岩山を暴走しています。

前の人は全く知らない人です

実際に乗るとロケーションも最高で、迫力満点でした。

せとぐる
せとぐる

がんばって 写真を撮ったよ

ミッキーに出会った

昼間のパレードを見かけました。

ディズニーランドバンドを先頭に、各フロートがやってきます。

メインはやっぱりミッキーマウスです。

せとぐる
せとぐる

写真の縁にミッキーのイラストがあるのは ディズニーランドで写真をプリントしたからなんよ

バンド三昧のディズニーランド

この日私がハマったのが、ランド内に出没するバンドでした。

  • サックスファイブ
  • ディズニーランドバンド
  • スウィング・シング

など、偶然出会ったバンドの演奏に耳を傾けていると、一人でいることなどすっかり忘れていました。

パーク2回目にも関わらず、アトラクションだけではないディズニーランドの楽しみ方を知った私は、ますますディズニーに魅了されたんです。

「サックスファイブ」

ワールドバザールで見かけました。

5人のサックス奏者が、ディズニーの曲を演奏していました。

「ディズニーランド バンド」

ウェルカム演奏やパレードの演奏など、いろんな場所で活躍していました。

「スウィング・シング」

ジャズバンドの生演奏に合わせシンガー、ダンサーが歌い踊るショーです。

エレクトリカルパレード

楽しかったディズニーランドも、気づけば日が沈んでいました。

エレクトリカルパレードを写真におさめようとしたんですが、写ルンですではこれが限界でした。

ホテルで泊まるか?帰るか?

ホテルをとって一泊する余裕はさすがになく、その夜の寝台特急で再び愛媛まで帰りました。

帰りの列車での様子は、全く覚えていません。

お宝紹介コーナー

約30年も前の話を詳細に記事にできたのは、一冊のアルバムのおかげです。

アルバムの中には、

  • 写真
  • 特急券
  • ディズニーパスポート
  • レシート

などが保管されていました。

Photo Album を買ったよ

この日パークで買ったアルバムです。

表紙を開くと、飛び出す絵本のような仕掛けになっています。

さすがにしわしわになっています。

見開きページに写真を6枚おさめることができます。

内側にメモ欄があるのですが、ほとんど何も書いていませんでした。

寝台特急券と京葉線乗車券

特急券・B寝台券の往復と  京葉線(舞浜から)乗車券

上から

  • 特急券・B寝台券(あさかぜ:岡山~東京)
  • 特急券・B寝台券(瀬戸:東京~坂出)
  • 乗車券(京葉線:舞浜~120円)

です。

1990年8月31日に松山駅で往復券を購入しています。

せとぐる
せとぐる

消費税が3%やね

往路の検札は赤鉛筆なのに、復路の検札は押印です。

乗車券にははさみが入れられています。

1990年のディズニーランドパスポート

実際に使用したパスポートとレシート

1990年のディズニーパスポートは「4400円」です。

せとぐる
せとぐる

今と比べたら安いけど 当時は高かったよね

開園当初は入場券があった気がするよ

ひとりディズニーとは?(まとめ)

人生2度目のインパは、「ひとりディズニー」でした。

パークに入って何をしたかと言うよりも、たった一人で行ったことにこそ価値があったように思います。

50代半ばになった現在も、割と行動力がある方だと思っていますが、さすがにこの時の私には敵いません。

計画するよりまず行動。

後先考えずに列車に飛び乗ったからこそ、今でもディズニーのことが大好きなんだと思います。

これからの人生もまだまだ東京ディズニーリゾートにインパしますよ。

もちろん海外だって。

せとぐる
せとぐる

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ブロガー|ディズニー大好きおじさん
ブロガー/ディズニー大好きおじさん/還暦旅行でフロリダのWDW(ウォルト・ディズニー・ワールド)をめざします
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